動画で「*」のついてた成立年代についても書いてあります。
此処にも物語(ろまん)は在るのさ
三十一文字の中に、絵巻物の如き物語を描く云々、というのと
浪漫的、という二つの単語でついうっかり。
そこに物語はあるのかしら……。
えぇ。どこにだってあるのですよ。繋がるかどうかはさておき。
ああ、どうしよう! ゆく河の流れは絶えず
方丈記、冒頭句より。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」
私の憧れは 遠ざかりしこと 遥か
貴族世界の滅び行く姿を追求しながらも、
貴族世界に憧れを持ち続けたとか。その矛盾を矛盾と
自覚もしていたのは自照文学故、でしょうか。
推移する「道理」で7つに散らせ
7つの項目は以下の通り。
・道理が道理として通る時代 (神武~成務)
・道理が人rに理解されない時代 (仲哀~欽明)
・道理と知っても人の心にかなわない時代 (敏達~道長)
・道理もいわれなきものと思う時代 (頼道~鳥羽)
・道理が二つにわかれ、威徳ある人の道理に従う時代 (平家~頼朝)
・道を道理とする時代(後白河~後鳥羽)
・道理を知らず、適当にすごす時代
伝えてこの説話 沙よ石よ
沙石集タイトルより。
沙や石を磨いて玉にする。から。
「砂」じゃなくて「沙」なのに注意。
守ってこの想い 雪よ月よ
「とはずがたり」登場人物名より。
雪の曙、有明の月。
つれづれなるままに 日暮し
硯にむかひて 心にうつりゆよくしなし事
書きつくる 草子!
徒然草冒頭より。
余談だが、「道具づくし(ハヤカワ文庫NF)」の「徒然草(とぜんそう)」は秀逸。
石清水で麓だけ拝み「本意なれ」と帰る僧
第五十二段「仁和寺にある法師」
先達はあらまほしきことなり。まったくです。w
柑子の木囲いてこと醒める 栗栖野の秋
第十一段 「神無月の頃」
この木なからましかば。
花は盛りに月はくまなきもののみ見るものかは。と
反語で問うてる!
第百三十七段「花は盛りに」
反語の勉強として取り上げられた思い出と共に、
文法解説なぞ入れてみました。
此頃都ニハヤル 謀綸旨 虚騒動(そらさわぎ)
自由狼藉世界は (ある意味)ドラマティック
二条河原の落書より。
まぁ、日本史資料なのですが。語呂がよかったのでつい。
「当流に万能一徳の句あり。初心不可忘」と。
花鏡より。「まんのういっとく」と読むこともあるのですが、
今回は「ばんのういっとく」で。
後の世には知る人有まじ
猿楽談義より。世阿弥の一言。
「砧の能、後の世には知る人有まじ。物憂き也」
幽玄・有心、重んずるなぞ私語
ささめごととは漢字だと「私語」らしいです。
なので、タイトル引用の一種として。
問われば答う心得もあれど
吾妻問答のタイトルより。
まぁ、すぐ分かりますよね。w
それからそれから
曽我物語と太平記の成立年について。
手持ちの資料とWikipediaさんで大幅なずれがあったので手当たり次第調べてみました。
結果。
曽我物語
wikipedia : 1361年
国語便覧 : 1388年
教科書 : 南北朝時代
用語集 : 室町初期
図説 : 記載なし
古語辞書1 : 1381以降
古語辞書2 : 室町初期
……こんな感じだったので、南北朝時代、と表記してあります。
太平記
wikipedia : 不明。1370頃?
国語便覧 : 1375年頃
教科書 : 未詳
用語集 : 1371年頃
図説 : 記載なし
古語辞書1 : 1371年以降
古語辞書2 : 1370頃? 未詳
しかし、1352年に死んだはずの足利直義に三十巻余り見せた、という記述もあるため範囲を広めにしてあります。